【記事改定日】2026.8.17
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)
以前、当院に来られた方の中に、腰痛を訴える女性がいらっしゃいました。
その方によると、
腰痛の他にも「足が冷えて夜眠れない」「寝る時は靴下を履いている」とのことでした。
そこで、私(鍼灸師)がお勧めしたツボが「三陰交」と「内関」です。
毎日、ここにお灸をすえるように伝えました。
足の冷えに三陰交・内関を選んだ理由

私がこのツボを選んだ理由は、
この女性は脈が細く、「血の不足」と「血行不良」から足の冷えが起きていると考えたからです。
もともと、三陰交は「血」を増やし、内関は「血行」を良くする働きがあるとされています。
長野潔先生の著書『鍼灸臨床新治療法の探求(医道の日本社)』には、次のように書かれています。

貧血症の場合には、三陰交と心包経の内関を組み合わせると貧血は改善されて赤血球が増えてくる
また、岡部素道先生の著書『鍼灸治療の真髄(績文堂刊)』にも、次のような記述があります。
よほど冷えている人でも、三陰交に皮内鍼を入れることによって非常に温かくなってきます
この事からも、三陰交や内関のツボを刺激する事により、足の冷えに良い影響が期待できると考えられます。
結局、この女性はお灸を続けた事(一年間)により、次の年には靴下を履かなくても眠れるようになったそうです。
※足の冷えを起こす原因によって、適したツボは異なります。
冷えを改善するツボの場所
三陰交

三陰交(さんいんこう)は、足の内くるぶしから3寸上の場所にあります。
3寸は、人差し指から小指までの幅です。
女性で生理痛のある方は、この三陰交を押すと痛みが出る事が多いです。
内関

内関(ないかん)は、手首の内側にあるツボです。
手首を見ると、横に線が入っていると思います。
この線の真ん中から、肘の方向に向かって2寸の場所にあります。
2寸は、人差し指から薬指までの幅です。
お灸のやり方

私がお勧めするお灸は、
透熱灸(とうねつきゅう)と台座灸(だいざきゅう)です。
透熱灸の場合は、最初3壮から始めます。慣れてきたら5壮・7壮と増やしていきます。
台座灸の場合は、1個やってみて、熱さを感じなければもう1つ行います。
お灸を行う時間帯はいつでも構いませんが、お風呂に入る前後は避けましょう。


