【記事投稿日】2026.10.19
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)
私の施術では、腹診・脈診とともに、手足のツボの反応も必ず確認しています。
自律神経失調症の方、不妊や妊活で来られている方、肩こり・腰痛で来られている方でも同じです。
手のツボを押して確認していると、ときどき患者さんが、
「肩こりなのに、なぜ手を押しているのだろう?」
というように、不思議そうな顔をされることがあります。
これは、当院では症状が出ている場所だけを見るのではなく、身体全体の状態を確認してから施術を行っているためです。
手のツボから何をみているの?

手には、
・手の太陰肺経
・手の厥陰心包経
・手の少陰心経
と呼ばれる経絡が通っています。
東洋医学では、それぞれの経絡は身体の働きと関係していると考えます。
簡単にいうと、肺経は肺や呼吸器系と関わりがあります。
そのため私は、喉や呼吸器系に負担があるときに、肺経上のツボに圧痛や硬さなどの反応が出ていないかを確認します。
心包経は「心を包む」と書くように、東洋医学では心を守る働きと循環に関係する経絡として考えられています。
また、心経は心と関係する経絡で、循環だけではなく、精神的な働きなどとも関連して考えます。
このため、手のツボを押しながら、
「呼吸器系や喉に負担がないか?」
「循環の状態が悪くないか?」
「精神的な疲労が出ていないか?」
「経絡上のどこかに炎症が起きているのか?」
などを確認しています。
もちろん、手のツボだけで判断しているわけではありません。
腹診、脈診、手足のツボ、問診から得られた情報などを合わせながら、その人の身体の状態をみています。
当院では特に喉を重視しています

私の施術では、その中でも特に「喉」の状態を重視しています。
喉は、単に食べ物や空気が通るだけの場所ではありません。
喉の奥にある「口蓋扁桃」と、鼻の奥にある「上咽頭」は、体の免疫や自律神経と深く関係している大切な場所です。
この部分に炎症が長く残っていると、その影響が喉や鼻だけにとどまらず、全身に広がることがあります。
その結果として、
- 疲れやすい
- 頭が重い
- 動悸がする
- めまいがする
- 体がだるい
- 食欲がない
- 眠れない
といった症状がみられることがあります。
また、関節や皮膚、腎臓などに症状が現れることもあります。

つまり、
「喉が悪いから、喉だけに症状が出る」
とは限らないということです。
特に扁桃は、免疫の働きが非常に活発な場所です。
扁桃に慢性的な炎症が続くと、そこで起こっている免疫反応が全身に影響し、喉そのものはあまり痛くなくても、関節や皮膚、腎臓などに症状が出ることがあります。
扁桃による不調を知りたい方
▶万病の元になる喉(扁桃)の鍼灸治療
一方、鼻の一番奥にある上咽頭は、自律神経とも関係の深い場所です。

上咽頭に炎症が続いている方では、めまい、動悸、だるさ、睡眠や胃腸の不調など、自律神経の乱れを思わせる症状を伴っていることがあります。
慢性上咽頭炎について知りたい方は、下記をご覧ください。
▶慢性上咽頭とは?症状の特徴と原因
そのため当院では、喉や上咽頭の状態も、全身をみるうえで重要なポイントの一つとして考えています。
症状が出ている場所だけを見ているわけではありません

たとえば肩こりで来られた方でも、肩だけを確認して施術するわけではありません。
腰痛だから腰だけを見るわけでもありません。
腹診・脈診・手足のツボなどを確認して、
「なぜ今、この症状が出ているのか?」
「身体のどこに負担がかかっているのか?」
を考えながら施術を行います。
そのため、症状とは離れた手のツボを押して確認することがあります。
患者さんからすると、
「なぜそこを押すの?」
と感じる場所かもしれません。
しかし当院では、このような反応も含めて身体全体をみることで、その日の状態に合わせて施術を組み立てています。
埼玉県幸手市のおかだ鍼灸院では、ストレス・更年期による自律神経による不調・不妊(妊活)などの施術を専門に行っております。
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