関節リウマチの腫れ・痛みに使うツボ|幸手市おかだ鍼灸院

ツボ情報

関節リウマチで、手指や手首の腫れ、朝のこわばり、関節の痛みが続いていませんか?

関節リウマチは、自己免疫の異常によって関節に炎症が起こる病気です。

薬による治療が基本になりますが、鍼灸の現場では、関節の腫れや痛みの緩和を目的にツボを使うことがあります。

このページでは、私(鍼灸師)が関節リウマチの方に使うことがある、
陽陵泉(ようりょうせん)と肺兪(はいゆ)という2つのツボについて、位置の取り方やお灸の方法も含めてお伝えします。


関節リウマチとは?

あなたは、関節リウマチ(RA)がどのような病気か知っていますか?

簡単に説明すると、人間の体には、外から入ってくる細菌やウイルスなどから体を守る仕組みがあります。ところが関節リウマチでは、この仕組みに問題が起こり、外からの侵入者ではなく、自分自身の細胞や組織を攻撃してしまいます。

その結果、関節の「滑膜」という場所に炎症が起こります。たとえば、

  • 指の関節が腫れる
  • 手首の関節が腫れる
  • 足首の関節が腫れる
  • 朝に手指がこわばる
  • 関節に痛みが出る

といった症状が出ることがあります。

関節リウマチは、30〜50代の女性に多いと言われています。

男女比では、男性より女性に多くみられる疾患です。初期には、手指や足などの小さな関節に腫れが起こり、朝のこわばりや痛みで気づく方が多いです。


関節リウマチに使うツボ① 陽陵泉(ようりょうせん)

1つ目は、陽陵泉(ようりょうせん)というツボです。

陽陵泉は、筋肉や関節の炎症、熱、腫れ、痛みを抑える目的で使われることがあるツボです。

場所は、膝の外側にあります。『経絡経穴概論』では、陽陵泉の取り方について、

膝を立てて腓骨頭の前下際に取る

と記されています。

ツボの取り方を整理すると、次のようになります。

  1. 膝を立てる
  2. 膝の外側を手で触り、出っ張っている骨(腓骨頭)を探す
  3. その骨の出っ張りの下で、少し前にずらした凹みが陽陵泉

当院では、この陽陵泉に昔ながらのもぐさを捻った透熱灸(とうねつきゅう)を行うことがあります。

関節の腫れや熱感がある方に対して、根気よくお灸を続けることで、痛みや腫れの緩和につながることがあります。


関節リウマチに使うツボ② 肺兪(はいゆ)

2つ目は、肺兪(はいゆ)というツボです。肺兪は、背中にあるツボで、第三胸椎から外側へ1寸5分のところにあります。

肺兪の取り方を整理すると、次のようになります。

  • 左右の肩甲棘を結んだ線上が、第三胸椎のあたり
  • 1寸は親指の幅が目安
  • 1寸5分は、親指1本半ほどの幅
  • その付近で、グリグリとした硬さや圧痛があるところ

関節リウマチの方では、この肺兪の付近に硬さや圧痛が出ていることがあります。

『首藤伝明症例集』にも、リウマチ性の疾患では肺兪付近に硬結が表れやすく、手関節の腫れに肺兪への施灸を用いることがある、という内容が記されています。

当院でも、上半身の関節の腫れや痛みがある方では、背中の反応を確認することがあります。肺兪付近に硬さや圧痛がある場合、市販の台座灸を使うことで、痛みや腫れの緩和につながることがあります。

ただし、背中のツボは自分では場所を取りにくいため、ご家族に手伝ってもらうか、無理のない範囲で行ってください。


ツボへのお灸のやり方と頻度

ツボの場所がわかったら、お灸を試してみる方法があります。

自宅で行う場合は、市販の台座灸が扱いやすいです。やり方の目安は次のとおりです。

  • ツボの位置を確認する
  • 指腹に台座灸を付け、ライターで火をつける
  • 台座灸をツボの上に置く
  • 熱さを感じたら無理をせず外す
  • 1つのツボに対して、1日1~2回を目安にする

台座灸のやり方

お灸は、熱ければ熱いほど良いというものではありません。心地よい温かさを目安に、根気よく続けることが大切です。

次のような場合は、お灸を控えてください。

  • 皮膚が赤く腫れている、熱感が強い
  • 皮膚に傷がある
  • 感覚が鈍くなっている
  • 体調がすぐれない

よくある質問(FAQ)

関節リウマチに鍼灸は効きますか?

鍼灸は、関節の腫れや痛み、こわばりといった症状の緩和を目的に用いられることがあります。
医療機関での治療と併用しながら取り入れる方が多いです。

お灸は毎日してもいいですか?

1つのツボに1日1〜2回を目安に、心地よい温かさで行う分には、続けていただいて差し支えないことが多いです。

ただし、皮膚に赤みや傷がある場合、熱感が強い場合は控えてください。

どのくらいで変化が出ますか?

変化の出方には個人差があります。

透熱灸も台座灸も、根気よく続けることで腫れや痛みの緩和につながることがあります。
期間や効果を保証するものではありません。


まとめ

関節リウマチでは、手指や手首、足首などの関節に腫れや痛みが出ることがあります。

鍼灸では、関節だけを見るのではなく、体全体の反応を確認しながらツボを選びます。

今回ご紹介したツボは、陽陵泉(ようりょうせん)と肺兪(はいゆ)の2つです。

陽陵泉は膝の外側にあるツボで、関節の腫れや痛みの緩和を目的に使うことがあります。
肺兪は背中にあるツボで、上半身の関節の腫れや痛みに対して使われることがあります。

関節リウマチは、医療機関での治療が基本です。

その上で、痛みやこわばりが続く場合には、鍼灸で体の反応を確認しながら整えていくことも一つの方法です。

来院をご希望の方は、ご予約の流れを以下のページでご確認いただけます。


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参考文献

  • 経絡経穴概論(医道の日本社)
  • 首藤伝明症例集(医道の日本社)
  • 新治療法の探求(医道の日本社)

おかだ鍼灸院 院長。

東洋医学(脈診・腹診)を中心に、
自律神経の不調や不妊(妊活)のお悩みを
26年以上臨床でサポートしています。

岡田匡史(国家資格・鍼灸師)をフォローする
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