お臍の右側を押すと痛いのは何?腹診でわかること

顎に手を当て首を傾ける女性 東洋医学の基本

【記事改定日】令和8年5月16日
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)

お腹を押したとき、お臍の右側だけ痛みや硬さを感じることがあります。
「内臓が悪いのかな」「なぜそこだけ反応が出るのか」と気になる方もいるかもしれません。

私の鍼灸治療では、
施術前に患者さんの体調を把握するために「腹診」を行っています。

腹診は東洋医学の診断法の一つで、
お腹の状態を確認することで、体の不調や五臓のバランスの乱れを見極める重要な手段です。


腹診とは

腹部に五臓の位置を示す図

お腹の各部位は五臓と対応しており、それぞれの状態が反映されるとされています。

部位対応する臓関連する働き
みぞおち精神や循環
臍(へそ)消化・栄養吸収
臍の右側呼吸器・免疫
臍の左側血液の流れ・ストレス
下腹部生命力

※ここでいう「肺」「肝」などは、東洋医学で体の働きをみるための考え方です。
西洋医学の臓器そのものだけを指しているわけではありません。

▶ 腹診については「腹診はあなたの不調を解き明かす」もご参照ください。


お臍の右側の痛みと鍼灸治療でのアプローチ

お臍の右側に手を当てる図

お臍の右側を押した際に痛み・硬結・拍動を感じる場合、
東洋医学では「肺」の働きと関係する反応としてみることがあります。

東洋医学でいう「肺」は呼吸器だけでなく、喉・免疫とも関係すると考えられています。

そのため、お臍の右側に痛みや違和感がある場合は、
喉の炎症や風邪をひきやすい状態がある可能性があります。

また、喉の炎症がある場合は、
万病のもとになるとされる「慢性扁桃炎」や「慢性上咽頭炎」を患っていることがあります。

▶ 慢性上咽頭炎と自律神経の関係については「自律神経失調症の鍼灸治療」もご覧ください。

こうした反応が確認できた場合、
腹診の結果をもとに適切なツボを選び施術を行います。

鍼灸刺激に対して反応が良い方や、体への負担がそれほど強くない方では、施術中にお臍の右側の反応がやわらぐこともあります。

このように、五臓のバランスを整えながら、体が回復しやすい状態を目指します。


まとめ

指を立てている院長

腹診を通じて体調を詳細に把握し、適切な施術を行うことは東洋医学の大きな強みです。

特に、お臍の右側の痛みや硬さは「肺」の働きと関係する反応としてみることがあり、免疫力の低下や呼吸器系の問題を示唆することがあります。

鍼灸治療では、こうした腹診の反応をもとに施術を行い、健康回復のサポートを目指しています。

体調不良で来院をご希望の方は、ご予約の流れを以下のページでご確認いただけます。

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