【東洋医学】肝の不調からくるめまいについて

右手を額に当て、左手を机に置き体を支える女性 東洋医学の基本

【記事改定日】2026.9.1
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)

朝起きた時や、急に立ち上がった時に、フワッとめまいを感じた事はありませんか?

東洋医学の古典に『素問(そもん)』という書物があります。2千年以上前に成立したとされ、その中に次のような言葉があります。

諸風掉眩は皆肝に属す

これは、めまい・ふらつきは、全て肝(臓)に関係するという事です。

この為、めまいで困っている方は、肝に問題があるという事です。

ただし、重要な事をお伝えします。

東洋医学でお話しをしている「肝」と、西洋医学の「肝臓」は、イコールではありません。

似ている働きもありますが、一緒ではありません。

参考:東洋医学で考える「肝」の働きについて


東洋医学の「肝」と西洋医学の「肝臓」の違い

肝のイラスト

東洋医学的な診察法による腹診・脈診・背部や手足のツボから肝の不調を発見したとしても、病院で検査をしたら「肝機能」に問題ない事もあるし、問題がある事もあります。

実際、鍼灸院に来られた方の腹診をした際に、
胸脇苦満(季肋部を押すと苦しい・抵抗感)があったので「肝に原因があるかも」と、伝えたら『病院の血液検査では肝機能に問題がなかったですよ!』と、言われた事がありました。

参考:あなたの不調を解き明かす腹診

ただ、東洋医学では、「未病を治す」という言葉があるように、病気になる前段階を発見する事を得意としています。

この先、『肝』に問題が出てくるかも知れません。

また、めまいでお困りの方が、全て「肝」に問題があるとも限りません。

実際に鍼灸を受けに来られる方の状態を調べると、「腎の反応があったり」・「脾の反応があったり」・「肺の反応」であったりします。

ただ、その中で、肝の反応を見つける事が多いということです。


肝が「めまい」に関係する理由

東洋医学で考える「肝」の働きには、血液を貯蔵し必要なところに血液を分配する働きがあります。

もし、この機能が衰えると、平衡感覚を司る「脳」・「内耳」に血液が十分に行き届かず、本来の機能を発揮できません。

そうすると、「めまい」が引き起こされます。

病院では、
「良性発作性頭位眩暈症」・「メニエール病」・「前庭神経炎」・「突発性難聴」・「自律神経失調症」と診断されて鍼灸院に来られる方がいますが、東洋医学的にみると「肝」の問題であることがあります。

参考図書

  • 中医学ってなんだろう(東洋学術出版社)
  • 首藤伝明症例集(医道の日本社)

おかだ鍼灸院には、埼玉県幸手市を中心に久喜市・加須市・杉戸町からもめまい・ふらつきの方が来院されています。

施術をご希望の方は、ご利用の流れをご覧ください。

また、めまいに対する鍼灸治療について知りたい方は、下記を参考にしてください。
めまいの鍼灸治療
めまいの鍼灸症例

おかだ鍼灸院 院長。

東洋医学(脈診・腹診)を中心に、
自律神経の不調や不妊(妊活)のお悩みを
26年以上臨床でサポートしています。

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