【記事改定日】2026.8.5
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)
【補瀉】鍼を抜くにも『病態把握』と『技術』が必要です!

以前、患者さんに、鍼を刺して抜く時も『微妙な技術の違いがある』ことをお伝えしたところ、『そんな違いがあったの・・』と驚かれました。
確かに、一般の方は、知らないと思うし、鍼灸師でもあまり考えずに鍼を抜いている方もいます。
私が高校生の頃、鍼灸整骨院で『はり治療』を受けた時は、アルバイトの学生さんが、院長の指示で鍼を抜いていました。
それぐらい、鍼灸師でも気にしない方はいます。
しかし、鍼を抜く際も身体の病態を考えて抜くのと、何も考えずに取るのでは、効果が大きく異なることがあります。
補瀉(ほしゃ)とは?

私の場合は、どのような考えで鍼を抜いているのかというと、補瀉(ほしゃ)を考えています。
- 補(ほ)は、不足しているエネルギーを補う。体を元気にするなどの意味があります。
- 瀉(しゃ)は、体内の余分なものを取り去る。というような考えです。
例えば、
地面で考えると、穴が空いているところに土をいれて、平(正常)にする事が『補』になります。

逆に、地面が盛り上がっている場合は、有り余った土を取り除き平(正常)にする事が『瀉(しゃ)』になります。

このような事を身体に置き換えて、私は鍼を抜いています。
ちなみに、鍼で補法を行なう場合は、刺したところから気が漏れないように指で蓋(ふた)をします。
逆に、瀉法を行なう場合は、鍼を抜く時に刺したところから、気が漏れるように指で蓋をしません。
ちょっとした技術の違いですが、これにより効果が変わってくることがあります。
更年期障害と『頭寒足熱』の関係

例えば、
更年期障害の方は、逆上せがちで、足が冷えている事が多いです。
本来、健康な方であれば『頭寒足熱』で、頭が清涼で、足が温かい状態が良いとされています。
しかし、逆の状態になっていることがあります。
このような時は、
頭に上っている余分な熱を瀉法の鍼で抜いてあげると、『スッキリ』する場合が多いです。
更年期障害について詳しく知りたい方は、「更年期障害と鍼灸治療」をご覧ください。
当院では、
患者さんの病態をしっかり把握し、上手く補瀉できるように心がけて施術を行なっております。
埼玉県幸手市のおかだ鍼灸院には、
更年期障害によるめまい・頭痛・動悸・食欲不振・倦怠感・のぼせ・指の痛み(へバーデン結節)などで多数来院されています。
施術をご希望の方は、ご利用の流れをご覧ください。


