【記事改定日】2026年7月4日
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)
跗陽(ふよう)は、ふくらはぎにあるツボです。
「足三里」や「三陰交」は、素人の方でも知っている事がありますが、この跗陽を知っている人は、少ないでしょう。
しかし、知られていないツボだからと言って、効果のないツボではありません。
逆に、施術で使ってみると「良く効くツボだな~」と、思う事が多いです。
どんな症状に良いのかというと、「腰痛(ぎっくり腰)」や「坐骨神経痛」です。
<参考>
首藤傳明先生の著書『超旋刺と臨床のツボ』(医道の日本社)には、跗陽の主治として「腰痛、腰下肢の神経痛」と記されています。
跗陽は、腰痛に良いとされるツボ

以前、ぎっくり腰で来られた方は、腰を伸ばすと痛みが走ると言っていました。
その為、腰を曲げた姿勢になってしまうそうです。
そして、立った姿をみると、やや側方に歪んでいました(痛みを避ける為と考えられます)。
このツボに透熱灸を15壮すえて立ってもらうと「少し楽になった」と、言っていました。
そして、次の日になると「大分良くなった」と、教えてくれました。
立った姿も、痛みが減った為か側弯が減少していました。
更に次の日になると、「痛みは2割程度に減った」と、言っていました。
このように、跗陽は腰痛の緩和につながることがあります。
跗陽は、坐骨神経痛にも良いとされるツボ

また、坐骨神経痛にも良いとされるツボです。
腰椎すべり症の方で、立ち上がる際に「お尻や太ももが痛い!」という方がいらっしゃいます。
その方に、このふくらはぎのツボ(跗陽)に透熱灸(31壮)をすると、「立ち上がるのが楽!」と、言っていました。
不思議な事に、ふくらはぎにお灸をするとお尻や太ももが楽になることがあります。
これは、足の太陽膀胱経と呼ばれる経絡上に跗陽(ふよう)があるからです。
この経絡は、ふくらはぎ・太もも・お尻・腰・背中・首とつながっています。

その為、ツボを刺激(お灸)する事によって「気血」の流れが良くなり、
遠く離れた腰・お尻・太ももの痛みが和らぐことがあると考えられています。
腰痛や坐骨神経痛でお困りの方に、私(鍼灸師)が施術で使うことのあるツボです。
▶腰痛(ぎっくり腰)について詳しく知りたい方は、「ぎっくり腰と鍼灸治療」をご覧ください。
ただし、
このツボを押して痛みを感じない場合は、私の経験上、跗陽が合っていないこともあります。
その場合は、他のツボを使ってお灸をする事をお勧めします。
跗陽(ふよう)はココ!ツボの見付け方

跗陽:ツボの位置
跗陽は、外踝(そとくるぶし)から3寸の「足の太陽膀胱経」上にあります。
<参考>
- 3寸は、人差し指から小指までの幅
ちょうど、外側の骨(腓骨)と腓腹筋の間にあります。
このツボを押して痛みがある場合は、腰痛や坐骨神経痛に良い反応点である可能性があります。
埼玉県幸手市のおかだ鍼灸院では、痛みの場所だけでなく、反応のあるツボを一つひとつ確認しながら施術を行っています。
施術をご希望の方は、ご利用の流れをご覧ください。


