【記事改定日】2026.7.23
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)
【顔面神経麻痺】日常生活の注意事項について
①顔や首元を冷やさない

顔や首元を冷やすと、血管が縮んで血流が悪くなります。
これは、顔面神経麻痺の回復に悪影響です。
夏は、エアコンや扇風機の風が直接当たらないように注意しましょう。
「スカーフ」を巻いたり、襟付きの「シャツ」を着るのも良いでしょう。
②無理に顔を動かそうとしない

麻痺をしている筋肉を無理に動かそうとすると、後遺症による「病的共同運動」が起こりやすくなると言われています。
病的共同運動とは、
口を動かすと目が閉じてしまったり、目を閉じると口角が動いてしまう現象です。
自分の顔がどのくらい動かせるか確認しようと、強く目を閉じたり・口を大きく開けたりすることはなるべく避けましょう。
また、麻痺した筋肉を鍛えようと無理に力を入れて食事をしたり、スルメなどの硬い食べ物・噛み続けるガムなども注意が必要です。
③低周波治療器を使用しない
低周波治療器で、無理に顔の筋肉を動かさないようにしましょう。
病的共同運動(後遺症)のリスクを高めると言われています。
【顔面神経麻痺】日常生活で行うセルフケア
①顔・首元・耳の下を温める

神経の回復には、酸素と栄養が必要です。そのために、血行を良くしましょう。
蒸しタオルで温めるのがお勧めです。ただし、やけどをしないように注意が必要です。
また、顔面神経麻痺が発症してすぐは、蒸しタオルは行いません。目安としては、発症してから10日以上経ってから行います。
温める時間は約5分程度。
1日に1〜3回行えば十分です。
蒸しタオルの作り方は、簡単です。
- フェイスタオル(約34cm×約84cm)を用意する
- フェイスタオルをたたみ、小さくする
- 水に濡らして絞る(水が滴らないように、しっかり絞る)
- レンジ(600W)で約1分温める
- 熱すぎる場合は、少し冷ます
- 顔・首元・耳の下などを温める(火傷をしないように注意)
②顔のマッサージ

おでこ・こめかみ・フェイスライン・顎・口回り・目のまわり・頬などを、指の腹で優しくマッサージします。
早く良くなろうと強くマッサージをすると、かえって悪影響になることがあります。
優しく行いましょう。
マッサージのポイントは、
麻痺をしている患側だけでなく、健側のマッサージも行うことです。
麻痺側の動きを代償しようとして、健側の筋肉に負担がかかっているためです。
③手・足のツボにお灸をする

合谷と足三里にお灸をすることで、顔の血流を良くし、顔面神経麻痺の回復を促すと言われています。
鍼灸治療は症状(軽重)の程度によっても異なりますが、発症してから早期に鍼灸治療を開始できると回復しやすいことが多いです。
2か月・3か月と期間があいてしまうと、回復しにくくなる傾向があります。
もし顔面神経麻痺になってしまった方は、早めに施術を開始することをお勧めします。
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