腕のしびれに効いたツボ|外関・陽輔のお灸

腕に手を当てる男性 ツボ情報

【記事改定日】2026年7月1日
【筆者】岡田 匡史(国家資格・鍼灸師)

腕のしびれや痛みが続く。
指先までしびれて、日常生活で気になる。

このような症状でお困りの方の中には、
首まわりの緊張や、交感神経の興奮が関係していることがあります。

今回は、私(鍼灸師)が実際に施術で使い、腕のしびれや指先のしびれに変化が見られたツボをご紹介します。


腕のしびれにお灸が効いたお話

鍼灸院のドアを開け入る男性

以前、「右腕のしびれと痛み」、そして「指先のしびれ」が辛くて来院された男性がいました。

その方のお話によると、10年ぐらい前にも同じような症状があり、整形外科でみてもらったそうです。

整形外科の先生によると、

「首のゆがみから腕や指先のしびれが出ている」

との見解だったそうです。

その当時は、リハビリで首の牽引をしていたそうですが、あまり効果を感じなかったため、今回、鍼灸を受けに来られました。

私(鍼灸師)は、その男性に対して、まず「交感神経」の興奮を鎮める施術を行いました。
脈診(脈の状態を確認)した時に、交感神経の興奮をキャッチしたからです。

その施術を行うことで、全身の筋肉の緊張がゆるみました。
また、首の筋肉もコチコチに硬くなっていたため、首まわりの緊張をゆるめる施術も行いました。

このように、

  • 交感神経の興奮を鎮める
  • 全身の筋肉の緊張をゆるめる
  • 首まわりの硬さをゆるめる
  • 炎症や腫れを引かせる

という考え方で施術を行うことで、腕のしびれの改善を促していきました。

この男性には、腕のしびれを楽にするツボをお伝えして、自宅でもお灸を行ってもらいました。

すると、3ヵ月ぐらい施術を続けていくうちに、腕のしびれ・腕の痛み・指先のしびれが回復し、日常生活で困らなくなりました。


当院での腕の痺れに対する症例をご覧になりたい方は、「腕・指先のしびれと痛みの鍼灸症例」をご覧ください。


腕のしびれに使ったツボ:外関・陽輔

今回ご紹介するツボは、外関(がいかん)と陽輔(ようほ)の2つです。
この2つは、セットで使うことが大切です。

外関(がいかん)について

外関の位置を示す人体図

外関は、手首の背面にあるツボです。

このツボは、基本的に背骨が歪んでいたり、脈が速くなっている条件がある「しびれ」の方に使います。

あなたの脈拍が1分間に80拍を超える場合は、使用する条件に当てはまります。
脈が速くなくても使って構いませんが、効果は薄いかもしれません。

見つけ方

手首の背面の真ん中から2寸上に外関があります。
2寸という長さは、手の人差し指から薬指までの幅を目安にします。

『経絡経穴概論』(医道の日本社)には、外関について次のように記載されています。

外関(絡穴)
取穴部位:陽池穴の上2寸、総指伸筋腱と小指伸筋腱の間に取る


陽輔(ようほ)について

陽輔の位置を示す人体図

陽輔は、足の外側にあるツボです。
このツボも、外関と同じように、背骨の歪みがあり、脈拍が速いタイプの方に使います。

腕のしびれがある方は、「足は関係ないんじゃない?」と思うかもしれません。

しかし、私の臨床では、外関と一緒に陽輔も使わないと効果が出にくいと感じています。
そのため、外関と陽輔はセットで使用します。

見つけ方

足の外くるぶしから、上に向かって「人差し指から小指までの幅」の場所にあります。

※ここで紹介している位置は、
私が臨床で使用している位置であり、本来の陽輔の位置とは異なります。


お灸のやり方

手に台座灸をしている様子

外関と陽輔には、台座灸(だいざきゅう)と呼ばれるお灸を使います。

毎日続けて行うことで、腕のしびれが軽減することがあります。

台座灸には、温度の低いタイプから高いタイプまであります。

初めから温度の高いタイプを選ぶと火傷をしやすいので、最初は温度の低いタイプから始めると安心です。

台座灸のやり方


まとめ

人差し指を立てる院長

腕のしびれや指先のしびれがある場合、
首だけでなく、交感神経の興奮や全身の筋肉の緊張が関係していることがあります。

当院では、脈の状態や首まわりの硬さを確認しながら、体全体の状態をみて施術を行います。

今回ご紹介した外関(がいかん)・陽輔(ようほ)は、セットで使うことが大切です。

ただし、すべての腕のしびれに同じように変化が出るわけではありません。
しびれの原因や体の状態によって、必要な施術は変わります。

施術をご希望の方は、ご利用の流れをご覧ください。


参考図書

  • 経絡経穴概論(医道の日本社)
  • 鍼灸臨床わが三十年の軌跡(医道の日本社)

おかだ鍼灸院 院長。

東洋医学(脈診・腹診)を中心に、
自律神経の不調や不妊(妊活)のお悩みを
26年以上臨床でサポートしています。

岡田匡史(国家資格・鍼灸師)をフォローする
タイトルとURLをコピーしました