【記事改定日】2026年7月2日
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)
耳鳴りには、ストレスや疲労、睡眠不足、大きな音を聞いたことによる負担、耳の疾患(突発性難聴・メニエール病・中耳炎など)、老化に伴うものなど、さまざまな原因が考えられます。
ひとりひとり原因・体質・性格・年齢・生活環境が異なるため、これからご紹介するツボを使っても、楽になる方とそうでない方がいらっしゃいます。
それでも耳鳴りが小さくなることがある方もいらっしゃいますので、参考にしていただければと思います。
耳鳴りを楽にする4つのツボ
①合谷(ごうこく)

合谷は、人差し指と親指の間にあります。
見つけ方のコツは、人差し指の骨に向かって圧を加え、硬くなっている所・痛気持ち良い所を探すことです。
東洋医学では「面目は合谷に収む」と言われ、顔面や目の症状には合谷を使うと良いとされています。
私(鍼灸師)も臨床の中でよく使用しているツボの一つで、耳鳴りを楽にすることがあると感じています。
[主治症]咽喉の腫れ、痛み、歯や歯肉の熱痛、鼻出血、眼病や耳鳴等にも効く
引用:鍼灸実用経穴学(医道の日本社)
②外関(がいかん)

手首から指3本分の幅の真ん中に外関があります。
このツボは経絡を介して耳の周りを巡っており、刺激することで耳の血流に働きかけると考えられています。
外関は、交感神経が興奮している方に使うことがあります。
手首を通る橈骨動脈の拍動を確認し、安静時の脈拍が80拍以上ある場合に使用することが多いツボです。
[主治]熱病、頭痛、聾、耳鳴、目の充血・腫脹・疼痛、瘰癧、脇痛、肘・腕の屈伸困難、手指の疼痛、手の振
引用:針灸経穴辞典(東洋学術出版)
③中渚(ちゅうしょ)

中渚は手の甲、小指と薬指の間にあります。
見つけ方のコツは、薬指側に圧を加え、小さなコリや痛気持ち良さを感じる所を探すことです。
中渚も外関と同様に耳の周りを巡っているため、耳の血流に働きかけると考えられています。安静時の脈拍が60拍以下の場合に使用することが多いツボで、外関とは基本的に併用しません。
[主治]頭痛、目の充血、聾、耳鳴、咽喉部の腫脹・疼痛、熱病、肘や腕の痛み、手指の屈伸困難
引用:針灸経穴辞典(東洋学術出版)
④照海(しょうかい)

照海は、足の内くるぶしの頂点から親指1本分下にあります。
東洋医学では「腎は耳に開竅する」と言われ、腎と耳には深い関わりがあるとされています
ここでの「腎」は東洋医学における概念で、西洋医学でいう腎臓(内臓器官)とは異なる働きを指しています。腎の働きが落ちると、耳の聴こえに影響が出ることがあると考えられています。
照海は足の少陰腎経という経絡上にあり、腎とつながっているツボとして使用します。
[主治](沢田流の太谿・一般の照海)腎臓疾患を司る。咽喉痛、気管支炎、中耳炎、耳鳴、扁桃炎、骨髄炎を治する。
引用:鍼灸治療基礎学(医道の日本社)
台座灸を使ったお灸のやり方(合谷を例に)

- 台座灸を用意します。
- 台座灸のシートからお灸を剥がし、指腹につけます。
- もう片方の手でライターに火をつけ、お灸に近づけます。
- 火がついたら指腹からお灸を外し、ツボに貼り付けます。
最初は何も感じませんが、徐々に温かさを感じてきます。
気持ち良いレベルの温かさであれば問題ありませんが、熱さを我慢しすぎると火傷をすることもありますので、慣れないうちは早めに取るようにしてください。
まとめ

耳鳴りは、ストレスや自律神経の乱れと関わっていることもあると考えられています。
埼玉県幸手市のおかだ鍼灸院では、こうした耳鳴りのお悩みに対して、合谷・外関・中渚・照海といったツボを使いながら施術を行っています。
ご自宅でセルフケアとして台座灸を試していただくのもひとつの方法ですが、ご自身の脈や体質に合わせた施術をご希望の方は、施術の流れを以下のページでご確認ください。


