手首の腱鞘炎(ドケルバン病)鍼灸症例|幸手市おかだ鍼灸院

犬のトリミングをしている女性

手首の親指側が腫れている。
少し動かしただけでも痛みが走る。
注射を受けても、固定具をつけても、なかなか良くならない。

このような腱鞘炎でお困りの方は少なくありません。

この記事では、埼玉県幸手市のおかだ鍼灸院で行った腱鞘炎(ドケルバン病)の鍼灸症例をご紹介します。

腱鞘炎について詳しく知りたい書いたは、「腱鞘炎の鍼灸治療」もご覧ください。

※症例は個人の経過であり、すべての方に同じ変化が出るわけではありません。


このような事でお困りですか?

手で顎を支えソファーに座る女性
  • 手首の親指側が腫れている
  • 親指を動かすと手首に痛みが出る
  • 背屈・掌屈など手首の基本的な動きがつらい
  • 整形外科で腱鞘炎と言われた
  • 注射を受けても、なかなか良くならない
  • サポーターをしても痛みが続いている
  • 家事や掃除で手首の痛みが悪化する

症例:左手首の腱鞘炎(ドケルバン病)50代女性

来院日: 令和4年9月12日
患者: 50代女性
症状: 左手首の腱鞘炎(ドケルバン病)

令和3年12月頃から、左手首に痛みと腫れが出るようになりました。

整形外科で診てもらったところ腱鞘炎と言われ、注射を受けていました。また、手首を動かさないように固定具(サポーター)をつけるよう指示され、使用されていました。

しかし、なかなか回復せず、友人のすすめでおかだ鍼灸院に来院されました。


初回の状態

手首の状態を示す図

手首を確認すると、健側と比べて橈骨茎状突起部(手首の親指側にある骨の出っ張り)にかなり腫れがありました。

手首の動きは、背屈・掌屈・橈屈・尺屈のすべてがほとんどできない状態で、軽く触れるだけでも強い痛みが走るようでした。


脈診とツボの反応

私(鍼灸師)が、脈診を行うと
ピンピンと硬い緊脈(きんみゃく)を打っていました。

緊脈は、強い痛みがある時や、交感神経が過緊張している時にみられることがあります。

また、喉の弱り(扁桃病巣感染症)に関係するツボにも反応がありました。
[参考:万病の元になる喉(扁桃)の鍼灸治療]

喉に関係するツボの位置を示す図

この方の腱鞘炎は、手首だけの問題ではなく、体の内側の反応も関係している可能性があると考えました。


初回の施術

まず、喉の弱りに関係する反応を整えるツボに鍼をしました。
その後、手首の腫れに関係すると考えているツボにお灸を行いました。

ご本人は痛みのある手首にお灸をすると思っていたようですが、実際には足のツボにお灸をしていたので、不思議そうな顔をされていました。

透熱灸を31壮ほど行うと、「手首がピリピリしてきた」とおっしゃっていました。

さらに反対側の足にもお灸をすると、「ピリピリがなくなった」とのことでした。

その後、手首を動かしてもらうと、まったく動かなかった手首がやや背屈・掌屈できるようになりました。
ただし、橈屈・尺屈の動きはまだ出ませんでした。

症状が重かったため、初回から自宅でのお灸(透熱灸)のやり方をお伝えしました。


2回目の経過

前回の施術後から、背屈・掌屈は少しできるようになっていました。

ただ、動きはまだわずかで、痛みは強く「激痛」とのことでした。手首の腫れにも大きな変化はありませんでした。


5回目の経過

自宅でお灸を続けていただいており、「調子が良い」とお聞きしました。

この頃から、院での施術と自宅でのお灸の両方が、体の変化を支える大切な要素になっていました。


6回目の経過

自宅のカーテンを洗ったり、
照明器具の掃除をしたあとに、手首の痛みが悪化してしまいました。

この日は、喉の弱りに関係するお灸を行い、手首の腫れに関係するツボへのお灸を31壮から51壮に増やしました。

すると、施術中に手首の腫れが目に見えて引いてきました。

ご本人もその変化を見て驚かれていましたが、私(鍼灸師)も正直驚きました。


8回目の経過

固定具(サポーター)を外せるようになりました。

また、それまで難しかった橈屈・尺屈の動きも、少しできるようになってきました。


10回目の経過

院での51壮のお灸で楽になることが実感できてきたようで、ご本人も自宅で時間がある日は50壮ほどお灸をするようになりました。

その後、さらに腫れが減り、手首の動きも良くなっていきました。


12回目の経過

手首を動かしても、まったく痛みが出ない状態になりました。

「これからは、身体のメンテナンスで通いたい」とおっしゃったため、1か月に1度のペースで来ていただく形をお伝えし、腱鞘炎に対する施術は一区切りとなりました。


この症例について考えたこと

この女性の腱鞘炎の背景には、
手首への負担だけでなく、喉の弱り(扁桃病巣感染症)に関係する反応が関わっていた可能性があると考えています。

もちろん、腱鞘炎の原因がすべて喉にあるという意味ではありません。

ただ、私(鍼灸師)が実際に診ていると、局所の炎症が長引いている方の中には、手首だけを見ていても変化が出にくいケースがあります。

今回の症例では、
手首の腫れと痛み、脈の状態、喉に関係するツボの反応、そして自宅でのお灸の継続、これらを合わせながら施術を進めていきました。

その結果、少しずつ腫れと痛みが落ち着き、最終的には手首を動かせるようになりました。

※施術の効果には個人差があります。


来院をご希望の方は、ご予約の流れを以下のページでご確認いただけます。


関連ページ

腱鞘炎・ドケルバン病の鍼灸治療
透熱灸のやり方

タイトルとURLをコピーしました