【記事投稿日】2026.10.22
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)
先日、喉の詰まりで来院されている方とお話ししている時に、以前から胃腸の調子も悪く、下痢になりやすいことをお聞きしました。
内科の先生からは、「薬を飲んでいないと下痢になってしまうので、続けていた方がよいでしょう」と言われ、服用を続けているそうです。
一見すると、「喉の詰まり」と「下痢」はまったく別の症状のように感じるかもしれません。
しかし東洋医学では、この二つの症状を同じ身体の状態から考えることがあります。
お腹をみると季肋部に抵抗がありました

私は施術の前に、脈やお腹、手足のツボなどの反応を確認しています。
この方のお腹をみると、肋骨の下あたりを押した時に、やや張りと抵抗がありました。
東洋医学や漢方では、このような反応を「胸脇苦満(きょうきょうくまん)」と呼ぶことがあります。
このような脇腹からみぞおち周辺の緊張は、東洋医学では「肝」の働きとの関係から考えることがあります。
ここでいう「肝」は、肝臓そのものに病気があるという意味ではありません。
東洋医学では、肝には身体の「気」や「血」の巡りを調整し、身体の働きをスムーズに保つ作用があると考えています。
肝の働きが乱れると、なぜ喉や胃腸に症状が出るのか?

例えば、緊張やストレスが長く続いている時、生理前などには、東洋医学でいう肝の働きが乱れることがあります。
すると、身体の「気」の巡りが滞り、
「喉に何か詰まっている感じがする」
「胸やみぞおちが苦しい」
「お腹が張る」
といった症状として現れることがあります。
また、この状態が続くと胃腸の働きにも影響し、
「食欲が落ちる」
「腹痛が起こる」
「下痢をしやすくなる」
といった胃腸の不調が一緒にみられることがあります。
現代医学でも、喉の詰まり感には胃食道逆流や喉周囲の筋肉の緊張などが関係する場合があり、胃腸症状についても脳と腸がお互いに影響し合う「脳腸相関」が知られています。
もちろん、これらを東洋医学の「肝」とそのまま同じものとして考えることはできません。
ただ、喉の症状と胃腸の症状が同時に起きている時、「それぞれ別の症状」とだけ考えるのではなく、身体全体の状態をみていくことも大切だと私は考えています。
今回の方についても、喉だけを見るのではなく、脈やお腹、手足の反応などを確認しながら、身体全体の状態をみて施術を組み立てています。
埼玉県幸手市のおかだ鍼灸院には、幸手市を中心に久喜市・加須市・杉戸町などからも来院されています。
自分の体には、どんな反応が出ているのか?
身体全体の状態をみながら体調を整えていきたい方は、当院の「ご利用の流れ」をご覧ください。

