【記事改定日】2026.4.21
【筆者】岡田匡史(鍼灸師)
月経周期がバラバラで妊活のタイミングが取りづらい、
排卵しているのかどうかもわからない
——そんな不安を抱えながら過ごしている方は少なくありません。
検査で「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」と診断されたものの、
何から手をつければいいのか迷っている方もいらっしゃるかと思います。
このような事でお困りですか?

このページでは、
多嚢胞性卵巣症候群が不妊に関係するしくみと、
食生活・生活習慣による排卵障害へのアプローチについてご説明します。
妊活における鍼灸治療の詳細は、[不妊・妊活について詳しくはこちら]もあわせてご覧ください。
なぜ多嚢胞性卵巣症候群が不妊に関係するのか?

正常な月経周期は、25日~38日とされています。
しかし、多嚢胞性卵巣症候群の方は
- 月経周期が遅れる
- 周期が不規則になる
といった状態がみられることがあります。
その背景には、ホルモンバランスの変化があります。
多嚢胞性卵巣症候群では、
通常よりも卵巣で男性ホルモンが多く分泌される傾向があります。
男性ホルモンが増えることで
- 卵胞の成熟に時間がかかる
- 卵巣の膜が硬くなる
結果として、排卵が起こりにくくなります。
この状態になると
- 月経周期が読めない
- 排卵していない周期がある
といったことが起こり、妊娠のタイミングが取りづらくなります。
そのため
- クロミフェンなどの経口排卵誘発剤
- FSH(卵胞刺激ホルモン)の注射
といった治療が必要になるケースもあります。
なぜ男性ホルモンが増えるのか?

ここで重要になるのが「インスリン」です。
多嚢胞性卵巣症候群の方は、
インスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)があることが多いとされています。
本来、インスリンは血糖値を下げる働きをしますが、
インスリンが効きにくいと、より多くのインスリンが分泌されるようになります。
この結果
インスリン増加 → 男性ホルモン増加 → 排卵障害 → 不妊につながる
という流れが起こります。
食生活と生活習慣の重要性

このような関係から、
インスリン濃度を上げすぎない生活が非常に重要になります。
具体的には
- 食事
- 運動
- ストレス管理
の3つが大きく関わってきます。
排卵障害の改善に向けた食生活

ハーバード大学の調査に基づく研究では、
以下のような生活習慣が排卵に関連する不妊に対して有効だったと報告されています。
食事のポイント
生活習慣のポイント
- 体重管理(必要に応じて体重の5〜10%減量)
- 1日30〜60分の運動
当院で施術を行っていても、生活習慣を整えた方のほうが体の変化が出やすいと感じるケースは少なくありません。
まとめ
多嚢胞性卵巣症候群では
- ホルモンバランスの乱れ
- インスリンの影響
が重なり、排卵障害が起こりやすくなります。
そのため
- 血糖値を安定させる食事
- 適度な運動
- 体重管理
が、妊娠しやすい体づくりにつながると考えられます。
当院では、
脈診や腹診をもとに体全体のバランスを確認しながら施術を行っています。
不妊でお困りの方は、おかだ鍼灸院にお任せください。
よくある質問
Q. 多嚢胞性卵巣症候群でも自然妊娠できますか?
排卵の状態や程度によって異なりますが、
食事・運動・体重管理など生活習慣の改善で排卵が回復するケースもあります。
まずは担当医にご相談ください。
Q. 体重はどのくらい減らせばいいですか?
排卵障害の改善を目的とする場合、
現体重の5〜10%を目安に減量することが有効とされています。
急激なダイエットはかえって体調を崩すこともあるため、
無理のない範囲で取り組むことが大切です。
Q. サプリメントは何を飲めばいいですか?
葉酸・ビタミンB群を含むマルチビタミンが推奨されています。
妊活中の葉酸補充は特に重要とされていますので、
産婦人科や担当医にも相談しながら選ぶと安心です。
関連ページ:

