プロ直伝!台座灸(お灸)のやり方

台座灸ってどんなお灸?

【最終更新日】令和6年3月23日
【筆者】岡田匡史(鍼灸師)

お灸には、種類があって、鍼灸師がもぐさを米粒程の大きさに捻って行なう透熱灸(とうねつきゅう)や、一般の方がおこないやすい台座灸(だいざきゅう)があります。

その他にも、棒灸(ぼうきゅう)・間接灸(かんせつきゅう)・隔物灸(かくぶつきゅう)などと呼ばれる物もあります。

私(鍼灸師)が、初めての方にお勧めするのは、「台座灸」です。

このお灸の良い点は?

ボウル紙の上にもぐさが付いているので、燃えている「もぐさ」が皮膚に直接付きません。

その為、火傷(やけど)をしにくい利点があります。お灸をしても、温かくて気持ちが良い物です。

また、ボウル紙の下には、両面テープが付いているので皮膚にくっ付き安全です。

お灸に慣れていない方は、この「台座灸」を使うと良いでしょう。

このお灸の悪い点は?

火傷(やけど)をしないタイプなので、免疫力をアップさせる効果は乏しいです。

昔ながらのお灸は、米粒ほど大きさに「もぐさ」を捻って皮膚に直接付けて行います。

その為、皮膚には小さな黒子程度の火傷(やけど)ができます。

やけどが出来ると、その部分の細胞(タンパク質)が熱で変性し、外部から侵入してきた敵(異物)のような性質に変わります。

その結果、体の免疫システムが「敵が現れた!」と認識し、免疫のスイッチが入ると言われています。

実際に「白血球」が増えることが研究で分かっています。

しかし台座灸の場合は、やけどをしないタイプなので、このような効果が現れないのです。

また、もぐさを捻っておこなう透熱灸と違い、値段が高いという事もあります。

黒子(ほくろ)程度の火傷(やけど)をしても良いという方は、もぐさを捻っておこなう透熱灸をマスターすると良いでしょう。

▶【プロ直伝!】もぐさを捻るお灸のやり方を見る

お灸:台座灸のやり方

購入方法

出典:せんねん灸公式サイト

台座灸は、ドラグストアーに行けば売っています。

よく見かけるのは、「せんねん灸」と呼ばれる物です。

この千年灸には、温度の「高い」タイプから、「低い」タイプがあります。

初めてお灸をやってみよう思っている方は、なるべく温度の低いタイプがお勧めです。

なぜかというと、温度の高いタイプを買ってしまうと、「水ぶくれ」になってしまう事があるからです。

最初は、ちょっと物足らなくても温度の低いタイプで、身体を慣らしましょう。

もし、温度の低いタイプだと何も感じないようであれば、同じツボに2度・3度と行うと熱さを感じてきます。

そうすれば、お灸の効果も発揮します。

お灸を行うタイミング

お灸は、入浴の前後一時間ぐらい空けましょう。

なぜかというと、お風呂に入った直後だと、体が温まっているのでお灸が熱く感じます。その為、お灸ができないという事もあるでしょう。

また、お灸をしてすぐに入ると、「ピリピリして痛い」と、いう方もいます。

だから、入浴の前後1時間をあけて下さい。

それ以外でしたら、朝でも・昼でも・夜でも構いません。

あなたの空いている時間帯に行ってください。

実践編

お灸をやる時は、台座灸の裏面のシールをはがし、指腹に貼り付けます。

その後、「ライター」や「チャッカマン」などで、火を付けます。

火が付いたら、ツボに貼り付けます。

だんだん、台座灸のもぐさが燃えてくると、温かく感じてきます。更に時間が経つと、「ちょっと熱いかな?」と、いう感覚が起きます。(ならない人もいます)

そうしましたら、我慢できる方はそのままでも大丈夫です。

ただし、初めての方は、あまり我慢せずに台座灸をはがして灰皿に捨てましょう。

台座灸は火傷(やけど)をしないタイプと言っても、皮膚の弱い人だと火傷をする事もあるからです。

だんだんと、使い慣れてくると自分の丁度良い加減が分かると思います。

  • 灰皿は、水を少し入れておきましょう。
    台座灸を捨てる時に安全です。
  • お灸は、煙が出ます。換気扇のあるキッチン又は窓を開けておこないましょう。

【動画】

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