- 病院で「逆子ですね」と言われ、どうしたらよいのか分からない
- 逆子体操をしているけれど、なかなか戻らない
- 鍼灸で逆子が戻ったという話を聞き、受けてみようか迷っている。
このような方もいると思います。
埼玉県幸手市のおかだ鍼灸院では、逆子に対する鍼灸施術を行っています。
幸手市を中心に久喜市・加須市・杉戸町などからも来院されています。
このページでは、
逆子の鍼灸を始める時期、これまでの施術経験、逆子が戻りにくい場合、安全上施術をお受けできない方についてお伝えします。
逆子の鍼灸はいつ頃から始める?

胎児は妊娠中、子宮の中で姿勢を変えています。
妊娠週数が進むにつれて頭を下にした「頭位」になる赤ちゃんが増えるため、妊娠中期に逆子と言われても自然に戻ることは珍しくありません。
逆子について相談されることが増えてくるのは、妊娠後期に入る28週頃からです。
筑波技術大学東西医学統合医療センターで、逆子に対して鍼灸治療を行った143例の治療成績では、分娩時に頭位だった方は88例(61.5%)、骨盤位のままだった方は40例(28.0%)、不明が15例(10.5%)でした。
さらに、初診時の妊娠週数が28~31週だった方と32~35週だった方を比較すると、28~31週から治療を始めた方の方が、分娩時に頭位となった割合が有意に高い結果となっています。
このことからも、逆子の鍼灸治療を希望される場合は、妊娠週数がかなり進んでからではなく、28~31週頃が一つの目安になると考えています。
私が初めて逆子の鍼灸を行った時の話

私には3歳離れた姉がいます。姉には、女の子2人と男の子1人、3人の子どもがいます。
その3人のうち、2人が妊娠中に逆子になりました。
最初に逆子の鍼灸を行ったのは24年前
初めて逆子の鍼灸を行ったのは、今から24年前のことです。
当時の私は鍼灸師の免許を取得したばかりで、今のような知識も経験もありませんでした。
そんな時に、姉から「逆子だと言われた」と聞きました。
そこで、足の小指にある「至陰(しいん)」というツボに、もぐさを捻って行うお灸を5~7壮ほど行いました。
すると、お灸をしている途中で姉が、
「今、赤ちゃんが動いた」
と言いました。
私はその時、
「そんなにすぐに変化があるものなのかな?」
と思ったことを今でも覚えています。
その後、姉が産婦人科で診てもらったところ、赤ちゃんは頭を下にした位置に変わっていました。これが一番上の女の子の時です。
3人目の時は、同じようにはいきませんでした
その後、3人目の男の子を妊娠した時にも逆子だと分かりました。
私は、
「前回と同じようにお灸をすれば、今回も動くだろう」
と思っていました。
そこで、前回と同じように至陰へお灸を行いました。
しかし今回は、姉から「赤ちゃんが動いた」という言葉がありませんでした。後日、産婦人科で診てもらっても、逆子のままでした。
その後も同じ方法を繰り返しましたが、前回のようにはいきませんでした。
今振り返ると、その時にはお腹もかなり大きくなっていたため、妊娠週数もだいぶ進んでいたのだと思います。
その後、至陰だけでなく別のツボなども組み合わせて施術を行い、最終的には頭位に変わったことを確認できました。
この経験から、
「逆子だから至陰にお灸をすれば、誰でも同じように変化するわけではない」
ということを実感しました。
妊娠週数や赤ちゃんの状態など、その時の条件によっても違いがあります。
また、施術の効果には個人差があります。
逆子が戻りにくいことがある場合

逆子が戻りにくい背景には、いくつかの要因があります。
ただし、これらが必ず原因になるわけではなく、はっきりした理由が分からないことも少なくありません。
子宮筋腫
子宮筋腫がある場合、その位置や大きさによっては、子宮内で赤ちゃんが動けるスペースに影響することがあります。
特に筋腫が大きい場合や、赤ちゃんの向きに影響しやすい位置にある場合は、回転しにくくなることがあります。
胎盤の位置
胎盤が子宮の低い位置にある場合などは、赤ちゃんが頭を下にした位置に移動しにくくなることがあります。
胎盤の位置については、妊婦健診で確認されています。
羊水量の異常
羊水が少ない場合は、赤ちゃんが子宮内で動ける範囲が狭くなり、回転しにくくなることがあります。
反対に羊水が多い場合は、赤ちゃんが動きやすいため、いったん頭位になっても再び逆子になることがあります。
赤ちゃんの向きや足の位置
逆子といっても、赤ちゃんの姿勢は一人ひとり違います。
お尻が下にある場合でも、足の位置や身体の向きによって、回転しやすさに違いが出ることがあります。
臍帯などの影響
へその緒の長さや位置など、子宮内の条件が赤ちゃんの動きに影響する可能性があります。
ただし、臍帯の状態だけで逆子が戻らないと判断できるわけではありません。
妊娠週数が進んでいる場合
妊娠週数が進むにつれて赤ちゃんは大きくなり、子宮内で動けるスペースも少なくなっていきます。
そのため、週数がかなり進んでからよりも、比較的早い時期から施術を始めた方が、頭位に戻りやすいと考えられます。
私の臨床経験でも、比較的早い時期に施術を開始した方の方が、最終的に頭位へ戻ったケースが多い印象があります。
また、妊婦健診のたびに長期間同じ向きで逆子が続いている方は、短期間だけ逆子になった方と比べて、頭位に戻りにくい傾向があるように感じています。
ただし、これらは私自身の臨床経験から感じていることであり、すべての方に当てはまるわけではありません。
当院ではどのような施術をするの?

逆子の施術では、足の小指にある「至陰(しいん)」が有名ですが、当院では、ここだけに鍼やお灸をするわけではありません。
まず、脈診・腹診・手足のツボなどを確認し、
- 免疫に関わる反応(扁桃・上咽頭などの喉の反応)
- 血流に関わる反応(瘀血・血虚など)
- 自律神経に関わる反応
- ホルモンバランスの変化に関わる反応
- 筋肉の緊張の反応
など、妊婦さんの全身の状態を確認していきます。
これらは、当院で体調の回復を妨げている要因を見極める際に重視しているポイントです。
そのうえで、その方の状態に合わせて使用するツボを選択します。
逆子の施術で使用する鍼は、極めて細いものを使用し、ツボに2~5mm程度の浅い刺入を行います。
場合によっては、刺さない鍼(てい鍼)で施術をおこないます。
一般的な鍼治療と比べても、やさしい刺激です。
お灸は、もぐさを米粒の半分ほどの大きさに捻って行います。

施術中は「チクッ」とした熱さを感じることがありますが、無理に強い熱さを我慢していただくことはありません。
妊娠中の体調を確認しながら、刺激量を調整して施術を行います。
逆子33週から施術を行った症例

来院日:2026年9月14日
患 者:32歳
妊娠週数:33週
主 訴:逆子(骨盤位)
産婦人科の健診で逆子と言われ、妊娠33週で来院されました。
以前、妊活で鍼灸治療を受けていた経験があり、その際に「鍼灸は逆子にも行われることがある」と聞いていたため、今回ご相談いただきました。
【初回の施術】
まず、お腹の状態を軽く確認しました。
お腹は比較的やわらかく、強く張っている感じはありませんでした。
脈を確認すると、やや速い脈がみられました。妊娠中は脈拍が増える傾向もあるため、全身の状態とあわせて確認していきました。
一方で、背中には比較的強い筋肉の緊張がみられたため、まず身体の緊張を整える施術を行いました。
その後、逆子の施術で使用するツボにお灸を行いました。
お灸は、少し「チクッ」と熱さを感じる程度で、我慢できないほど強い熱さではありません。
施術後は、次回来院までの間、ご自宅でもお灸をしていただくようお伝えしました。
【2回目の施術】
2回目も、身体の状態を確認しながら初回と同様の施術を行いました。
この時、患者さんからは「いつも赤ちゃんがお腹の中でよく動いている」とのお話がありました。
【その後の経過】
後日、産婦人科の健診で確認していただいたところ、赤ちゃんが頭を下にした位置(頭位)に変わっていたとご連絡をいただきました。
今回は妊娠33週から施術を開始し、2回の施術後、産婦人科の健診で頭位になっていることが確認された症例です。
逆子に対する鍼灸は、妊娠週数や赤ちゃんの状態などによって経過に個人差がありますが、今回のように33週から施術を始めて変化がみられたケースもあります。
逆子でお悩みの方は、早めにご連絡ください。
安全面上、施術をお受けできない場合(必ずお読みください)

次のような場合は、逆子に対する鍼灸治療をお断りする、または産婦人科の先生に確認していただく場合があります。
- 医師から自宅安静を指示されている方
- 不正出血がある方
- 切迫早産と診断されている方
- 前置胎盤と診断されている方
- お腹の張りが強い方
- 胎児発育不全や羊水量の異常などで産科的な管理が必要な方
- 妊娠高血圧症群の方
- 鍼やお灸への不安や恐怖が非常に強く、お一人で施術を受けることが難しい方
当院は一人で施術を行っているため、安全確保が難しいと判断した場合は施術をお断りすることがあります。
妊娠経過に問題がある場合は、鍼灸治療よりも産婦人科での管理を優先します。
逆子と言われた方へ
鍼灸を希望される場合は、妊娠週数が進みすぎる前にご相談いただく方がよいと考えています。
現在の妊娠週数や妊娠経過をご確認のうえ、ご予約ください。
赤ちゃんが頭位になったかどうかは、産婦人科の健診で確認していただきます。
埼玉県幸手市のおかだ鍼灸院では、幸手市を中心に久喜市・加須市・杉戸町などの近隣からご来院されています。
施術をご希望の方は、下記のご利用の流れをご覧ください。
