【腹診】自律神経失調症で見られるお腹のサイン!

腹診でお腹の拍動を確認する様子|自律神経失調症の検査 東洋医学の基本

【記事改定日】2026年2月24日
【筆者】岡田 匡史(国家資格・鍼灸師)


おかだ鍼灸院では、東洋医学の考えを基に『腹診』・『脈診』・『ツボ』・『舌診』などを行なって、根本原因をみつけて施術を行なっています。

その中でも、特に重点を置いているのが『腹診』です。

腹診について詳しくは
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腹診では、『自律神経』・『血流』・『免疫(扁桃)』・『五臓の状態』などを東洋医学的に把握していきます。
※西洋医学的な検査とは異なり、体質やバランスをみる見立てになります。


自律神経の乱れとお腹の拍動

腹診で腹大動脈の拍動を確認する様子

腹診をする時は、膝を伸ばした状態で、やさしく指腹でお腹を押していきます。

指を立てて、乱暴に強く押してはいけません。

自律神経の乱れがある方では、『ドクン・ドクン』とした拍動を強く感じる事があります。

これは、お腹を通っている腹大動脈の拍動です。

健康な方でも触れることはありますが、自律神経のバランスが乱れている方では、この拍動が強く、指先に響くように感じられることがあります。(※全ての方ではありません)

緊張状態が続くと交感神経が優位になり、血管の緊張が高まるため、拍動が伝わりやすくなることがあると考えられます。

場合によっては、お腹を触らなくても目で見て分かる方もいます。
また、神経が過敏になっている方では、お腹の拍動に気づいて問診時に伝えてくる方もいます。


実際に、お腹の拍動があった方の反応と症状

■40代女性の場合

腹診でみられる臍周囲の拍動の位置|自律神経の乱れの例

主訴)
動悸・不眠・口の渇き・喉の詰まり・食欲不振・脱力・下痢・足の冷え・上半身が熱い・息苦しい

考察)
この女性の場合は、お腹の拍動が強く出ており、自律神経の乱れが関係していると考えました。

特に、お臍回りの拍動が強いので、東洋医学でいう「脾」の弱りがある状態と判断しました。

脾は、消化吸収やエネルギーの生成に関わる働きを指します。

また、瘀血(東洋医学でいう血流の滞りによる循環の悪さ)と、心・肺のバランスの乱れもある状態でした。

心は精神活動や血の巡り、肺は呼吸や気の巡りと関係します。

詳しくは
▶ 自律神経失調症の鍼灸治療ページはこちら

自律神経の乱れは不妊とも深く関係します。
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■70代女性の場合

腹診でみられるみぞおち付近の拍動位置|自律神経の乱れの例

主訴) 不眠
随伴) 息がしづらい・耳鳴り・腰痛

考察)
この女性の場合も、お腹の拍動が強く出ており、自律神経の乱れが関係していると考えました。

特に、みぞおちの近くの拍動と圧痛があるので、東洋医学でいう「心」の問題がありそうです。

また、右季肋部の圧痛もあったので、「肝」の影響も考えられました。

肝は、気の巡りや自律神経の働きと関係すると考えられています。


お腹の拍動は体からのサイン

このように自律神経の乱れがある方では、お腹の拍動を強く触れる事があります。

体調不良の方は、まずお腹を軽く触ってみて下さい。

ドクン・ドクンと拍動を強く打っている方は、自律神経のバランスが乱れている可能性があります。
(※お腹に反応が出ない人もいます)


鍼灸治療による変化

鍼灸治療で回数を重ねて体調を整えていくと、徐々にこの拍動が穏やかになっていく方が多い印象です。

それに伴い、動悸・不眠・食欲不振・喉の詰まりなどの症状もやわらぎ、日常生活が楽に過ごせるようになるケースが多く見られます。

当院では、自律神経失調症と不妊を専門に施術を行っております。

詳しくは下記ページをご覧ください。

▶ 自律神経失調症の鍼灸治療
▶ 不妊の鍼灸治療
▶ 腹診について

おかだ鍼灸院 院長。

東洋医学(脈診・腹診)を中心に、
自律神経の不調や不妊(妊活)のお悩みを
25年以上臨床でサポートしています。

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