【記事投稿日】2026.10.26
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)
先日、患者さんから、
「鍼をすると基礎代謝が良くなるんですか?友達が鍼治療を受けて、皮膚の状態が良くなり、体温も上がったと言っていました」
と質問を受けました。
私は、
「鍼で基礎代謝を上げたり、体温を0.5℃上げたりすることを狙って行うのは難しいと思います」
とお伝えしました。
鍼を受けたあとに、身体が温かく感じたり、体温の変化を感じたりする方はいるかもしれません。
ただ、それだけで「基礎代謝が上がった」とは判断できません。
体温と基礎代謝は同じものではありません

基礎代謝とは、安静にしていても、呼吸や心拍、体温の維持など、生命を保つために使われているエネルギーのことです。
体温と基礎代謝には関係がありますが、
「以前より体温が高くなったから、基礎代謝も良くなった」
と単純に考えることはできません。
また、鍼をすれば誰でも体温が上がる、基礎代謝が上がる、というものでもありません。
そのため、当院では「体温を何度上げる」「代謝を上げる」といったことを目的に施術することはしていません。
身体を整えていく中で、別の変化に気づく方はいます

一方で、長く患者さんをみていると、最初に困っていた症状とは別のところに変化が出ることがあります。
以前、突発性難聴で来院され、聴力が落ち着いたあとも体調管理で通院されていた方から、
「毎年アレルギーがひどくて、鼻水や鼻づまりが強く出ていたのに、今年はほとんど気にならなかった」
と聞いたことがあります。
また、毎年しもやけになっていた方から、
「今年はしもやけにならなかった」
と聞くこともあります。
もちろん、こうした変化がすべて鍼によって起きたものだと断定することはできません。
ただ、鍼灸で身体を整えていく中で、血流や自律神経など身体の働きにも変化が起こり、その結果として、
「そういえば最近、今まであった症状が気にならない」
と後から気づかれる方はいらっしゃいます。
一つの症状だけを見るのではなく、身体全体をみる

おかだ鍼灸院では、「体温を上げる」「基礎代謝を上げる」といった一つの変化だけを狙うのではなく、その方の身体全体の状態をみながら施術しています。
お腹や脈、手足のツボの反応、筋肉の緊張などを確認し、その時の身体に合わせて施術を行います。
身体を整えていく過程で、その方にとってバランスの良い状態に近づき、今まで気になっていた症状にも変化がみられることがあります。
最初から、
「しもやけをなくそう」
「鼻水を出なくしよう」
「体温を上げよう」
と一つ一つを狙って施術しているわけではありません。
身体全体を整えていった結果として、以前より冷えが気にならなくなったり、毎年出ていた症状が出にくくなったりすることがある、ということです。
私は、鍼灸で身体を整えるというのは、このような変化も含めてみていくことだと考えています。
埼玉県幸手市のおかだ鍼灸院は、幸手市を中心に久喜市・加須市・杉戸町などから来院されています。
施術を希望の方は、ご利用の流れをご覧ください。


