【記事投稿日】2026.11.4
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)
半年前から、生理が終わった後になると右の下腹部が痛くなるという方が来院されました。
施術だけでなく、ご自宅でもお灸をしていただくために、足にあるツボを一つお伝えしました。
2週間後に身体の状態を聞いてみると、
「先月に比べて痛みが軽く、今回は鎮痛剤を飲まなくても大丈夫でした」
と教えてくれました。
さらに、もう一つ興味深い変化がありました。
お灸をした右足だけ、むくみがスッキリした

この方はデスクワークが多く、夕方になると足がむくみやすかったそうです。
私がお伝えした右足のツボにお灸をしていると、左足と比べて右足のむくみがスッキリしていることに気づいたそうです。
そこで反対側の同じツボにもお灸をしてみたところ、
「左足もスッキリしました」
とお話しされていました。
なぜ下腹部痛とむくみに変化があったのでしょうか?

今回お伝えしたツボは、東洋医学で「足の太陰脾経(あしのたいいんひけい)」と呼ばれる経絡上にあります。
東洋医学でいう「脾」は、食べ物の消化・吸収だけでなく、身体の中の水分のめぐりにも関係すると考えます。
そのため、足のむくみがある方では、身体の状態をみながら脾経のツボを使うことがあります。
今回、お灸をした側の足がスッキリしたという変化についても、東洋医学的には、このような水分のめぐりとの関係を考えることができます。
また、脾経は足から下腹部へとつながっていく経絡です。
今回は右の下腹部に症状があり、ツボの反応も確認できたため、この経絡上のツボをご自宅でのお灸としてお伝えしました。
同じ症状でも使うツボは同じとは限りません

もちろん、生理後に下腹部が痛む方すべてに、今回と同じツボが合うわけではありません。
おかだ鍼灸院では、症状が出ている場所だけでなく、お腹の状態や脈、手足のツボの反応などを確認して、その方の身体の状態に合わせてツボを選んでいます。
今回は患者さん自身が、
「下腹部の痛みが先月より軽かった」
「お灸をした側の足のむくみがスッキリした」
という変化に気づき、教えてくれた例でした。
埼玉県幸手市のおかだ鍼灸院では、生理前後の体調不良などについても、身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。
施術をご希望の方は、「ご利用の流れ」をご覧ください。

