鍼が「効きやすい人」・「効きにくい人」の違いを考えてみた!

鍼の効きやすい人と効きにくい人の違いについて考える鍼灸師のイラスト 東洋医学の基本

【記事改定日】2026年2月12日
【筆者】岡田匡史(国家資格・鍼灸師)


これまで多くの方を施術してきて、
正直なところ、「なぜこんなに回復の早さに差が出るのだろう」と考えさせられることが何度もありました。

同じような症状で来院され、
同じように施術を行っていても、
比較的早く楽になる方もいれば、思うように変化が出ず、時間がかかる方もいらっしゃいます。

開業当初は、症状の種類や重さが回復の大きな要因だと考えていました。
しかし、臨床を重ねるうちに、それだけでは説明できないケースを多く経験するようになりました。

そこで今回は、そうした日々の経験を振り返りながら、
私なりに感じている「鍼が効きやすい人」と「効きにくい人」の違いについて、お話ししてみたいと思います。

なお、以下の内容は、あくまで私自身の臨床経験から感じていることをまとめたものです。
すべての方に当てはまるわけではありませんが、
現在お悩みの症状を考える際の、一つの参考になれば幸いです。


鍼の「効きやすい人」と「効きにくい人」

鍼が効いた人と効かなかった人を対比した女性のイラスト

毎日、施術を行っていると、どんどん「良くなる人」と「治りにくい人」がいる事に気付きます。

以前、首が全く動かせなくなってしまった方が来られました。

寝違いではないようですが、仕事をしていて段々と痛くなり動かせなくなってしまったそうです。

しかし、2回ほど施術をしたら、痛みで動かせなった首も動かせるようになりました。

また、数年前に来られた方の中に、3ヵ月前から首が全く動かせなくて来られた方がいました。その方の場合は、1か月かかりました。

このように、同じ首が痛くて回せなくても、回復するスピードが異なります。

なぜ、この違いが出るのか、今までの経験から「効きやすい人」と「効きにくい人」の違いについて、お伝えします。


疑っている人・素直な人

疑っている人と素直な人を対比したイラスト

心身一如という言葉がるように、心と体はつながっています。

鍼治療(東洋医学)に対して怪しい・こんな治療で効くのかなと「疑っている人」だと効きが悪いです。
逆に、鍼治療(東洋医学)に対して好意的で「素直な気持ち」で受けられる方は、効果が出やすいと感じます。


年齢

若い人と年配の人を対比した女性のイラスト

「若い人」と「年配の人」では、回復のスピートが違います。

30代で鍼を受けた時に、「すぐに治った」という方でも、50代・60代・70代となってくると、回復するのに時間がかかります。


基礎疾患を持っている人・持っていない人

基礎疾患を持つ人をイメージしたイラスト

例えば、糖尿病の方は、どんな病気・怪我をしても回復が遅いです。高血糖になると血流が悪くなったり・免疫力が低下するからです。

その為、基礎疾患(糖尿病)を持っていない方のが、回復が良いです。


両親が「効きやすい」・「効きにくい」

鍼が効きやすい両親をイメージしたイラスト

経験的に、両親が効きやすいと、子供も鍼が良く効きます。

逆に、親が効きにくいと、子供も効きにくいように感じます。


養生をする人・しない人

生活習慣の違いを表したイラスト

病気(不調)の多くは、生活習慣の影響を受けています。

施術を受けても生活習慣(食生活の乱れ、夜更かし、運動不足、痛みを起こす原因となる活動)を顧みず、同じような生活をして回復を妨げてしまう人がいます。

逆に、生活習慣に気をつけて生活するようになった方が、回復が早いです。


頑固な人・おおらかな人

頑固な人とおおらかな人を対比させた男女のイラスト

完全主義者・頑固で執着の強い人は、症状が慢性化しやすい傾向です。
逆に、おおらかな人の方が回復が早いように感じます。

あまり症状(不調)にこだわり過ぎない方が良いようです。


治りやすい疾患・治りにくい疾患

腰痛の状態の違いを示したイラスト

Aさん(30代)は、重い物を持って、急に腰が痛くなり動けなくなった腰痛(ぎっくり腰)。病院で検査をしたところ骨に異常はなかった。筋肉を痛めたと診断された。

Bさん(30代)も、重い物を持って、急に腰が痛くなり動けなくなった腰痛(ぎっくり腰)。病院でMRIを取ったら、腰椎椎間板ヘルニアと診断された。

同じ急性腰痛でも筋や関節を痛めたものなら、数日~数週間で回復します。しかし、ヘルニアの場合は、数カ月かかる事が多いです。

その為、Aさんは、「鍼をして早く良くなった!」と喜び、Bさんは「鍼があまり効かなかった」と、がっかりするかも知れません。


急性・慢性の違い

急性腰痛と慢性腰痛を対比したイラスト

急に悪くなったものは、比較的早く良くなる事が多いです。
しかし、数カ月・半年・一年と慢性的な不調の場合は時間がかかる事が多いです。


前向きの人・後ろ向きの人

明るい人と暗い人を対比させた女性のイラスト

体調不良があっても「きっと良くなるさ~」と、前向きの方だと回復しやすいように感じます。

逆に、後ろ向きの方だと、効きずらかったり・効果があったとしても悪い状態に引き戻してしまう傾向があります。


症状を「気にし過ぎる人」・「気にしない人」

胸の違和感を気にしている女性のイラスト

私達は、症状に意識が集中すると余計に悪化する仕組みがあります。

これは、森田療法では「精神交互作用」と言われています。

例えば、
動悸が起きやすい方が、動悸のことばかり気にかけていると、余計に動悸が起きやすくなることがあります。

同じ症状でも、不安感が強く「気にし過ぎる人」と「気にしない人」を施術した場合、気にしない人の方が改善しやすい傾向があります。

逆に、気にし過ぎる人は、自ら症状を悪化させ長引かせる傾向があります。

耳鳴り・喉のつまり・腹痛・腰痛・頭痛・肩こりなど様々な不調で同じ事が言えます。


追記

※当院では、体のバランスを整える根本的な施術を行っています。

【関連する専門ページ】
自律神経の乱れを根本から整えたい方へ
不妊・妊活で体質改善を考えている方へ

【関連記事】

  • 鍼灸治療の効果は、どのくらいの期間で現れるの?
  • 施術中に分かる「鍼の効きやすい人」の特徴!
  • 鍼の刺激に「強い人」と「弱い人」の違い

おかだ鍼灸院 院長。

東洋医学(脈診・腹診)を中心に、
自律神経の不調や不妊(妊活)のお悩みを
25年以上臨床でサポートしています。

岡田匡史(国家資格・鍼灸師)をフォローする