不眠と鍼灸|眠れない本当の原因を整える治療

ベッドで眠れずにいる女性

夜になっても頭が冴えてしまう、
やっと眠れたと思ったらすぐ目が覚める

——そんな夜が続くと、日中の生活にも少しずつ影響が出てきます。

病院で検査を受けても「異常なし」と言われ、薬を飲んでも眠れない。

そういった状態でお悩みの方が、幸手市・久喜市・加須市など埼玉県内各地から当院に来られます。


このようなことでお困りですか?

眠れずに悩む女性
  • なかなか寝つけない、または眠っても途中で目が覚める
  • 早朝に目が覚めて、そのまま眠れない
  • 薬を飲んでいるのに、眠れない状態が続いている
  • 眠れないことへの不安が強くなっている
  • 「何時間眠らないといけない」という気持ちにとらわれている
  • 不眠と一緒に、胃の不調・のぼせ・動悸なども気になっている

不眠は”眠れない問題”ではない

多くの不眠に関する情報では、「何時間眠れているか」という睡眠時間の長さが中心に語られます。

しかし当院では、そこよりも前の段階——「なぜ眠れない状態になっているのか」を重視しています。

当院の考えでは、不眠は原因そのものではなく、身体のバランスが崩れた結果として起こる現象です。

ですから、眠ること自体を直接どうにかしようとするより、眠れない状態を作っている背景を整えることが大切だと考えています。


不眠の背景にあるもの

不眠について説明する鍼灸師

当院に来られる不眠の方を診ていると、眠れないこと単独というよりも、身体のどこかに別の不調が重なっていることがほとんどです。

よく見られる背景として、以下のようなものがあります。

自律神経の乱れ

交感神経が過剰に働いた状態が続くと、
夜になってもリラックスモードに切り替わらず、
覚醒したままになります。

「横になっても頭が働いている」「なぜか眠気が来ない」という状態はこれに当たります。

自律神経については、「自律神経失調症の鍼灸治療」を参考にしてください。

血液の滞り(瘀血/おけつ)

血行不良を示す血管のイメージ

東洋医学では、血液の流れが滞った状態を
「瘀血(おけつ)」と呼びます。

瘀血は全身に起こりますが、
頭を使いすぎる生活が続くと、
頭部の血流が滞りやすくなることがあります。

触診で後頭部がブヨブヨとした状態になっている方は、
こうした頭部の血液の滞りが関係していることがあります。

当院では瘀血の改善にも力を入れており、
動悸・めまい・胃もたれといった症状を伴う不眠の方に、
血液の滞りが背景にあるケースを臨床で経験しています。

瘀血について詳しくはこちらのページをご覧ください。

慢性上咽頭炎・慢性扁桃炎による影響

上咽頭と扁桃の位置を示す喉の解剖図

のどの奥(上咽頭)や扁桃に慢性的な炎症が続いていると、
自律神経が乱れやすくなることがあります。

上咽頭は自律神経と深く関わる部位であり、
そこに炎症が長期間続くことで、
交感神経が過剰に刺激され続ける状態になります。

当院に来られる不眠の方の中にも、
慢性上咽頭炎を指摘されている方や、
のどの違和感・後鼻漏・慢性的な疲労感などを伴っている方が少なくありません。

こうした場合、のどの炎症が自律神経の乱れを引き起こし、
その結果として不眠が起きているケースがあります。

慢性上咽頭炎や扁桃については、下記を参考にしてください。
慢性上咽頭炎とは?症状の特徴と原因
万病のもとになる喉(扁桃)の鍼灸治療

ホルモンバランスの変化

更年期や、感染症にかかった後など、
体の変化をきっかけに不眠が始まる方も多いです。

ホルモンの変化が自律神経の働きを乱すことで、眠れなくなることがあります。

更年期については、「更年期障害は鍼灸で日常生活を楽に」をご覧ください。


「7時間眠らないといけない」という思い込みについて

テレビを見ながら過ごす女性

「テレビで7〜8時間は眠らないといけないと聞いた」
「それより短いと病気になる」
——こういった不安をお持ちの方が、当院にも少なくありません。

実際のところ、7〜8時間という数字は、大規模な疫学研究から導かれた平均的な目安です。

American Academy of Sleep Medicine(米国睡眠医学会)が「成人は7時間以上が望ましい」としているのも、
多くの研究をまとめた傾向値であり、個人に当てはめる絶対基準ではありません。

また、厚生労働省の指針でも、
睡眠時間には個人差があることが明記されており、
「日中の生活に支障がないこと」が重要とされています。

年齢によっても変わります。
加齢とともに睡眠は浅くなり、分断されやすくなるのは自然な変化です。

若い頃と同じように眠れないことが、そのまま問題というわけではありません。

当院では、「何時間眠れたか」よりも、
「日中の状態が保たれているか」を重要な判断の軸にしています。

そして、こうした思い込みや不安が、
不眠そのものを長引かせている場合があります。

「眠れなかったらどうしよう」という緊張が、
かえって眠れない状態をつくる。

これは鍼灸の施術だけでなく、
不眠に取り組む上で知っておいていただきたいことのひとつです。

自律神経失調症と鍼灸について、詳しくはこちら


当院での鍼灸治療について

患者に鍼灸施術をしている様子

当院での不眠の施術は、「眠らせる」ことを直接の目的にはしていません。

眠れる状態を、身体の側から整えていくというのが基本的な考え方です。

初回は脈診と腹診を行い、
自律神経の乱れ・血液の滞り・内臓の働きを確認します。

そこから、今その方の身体に何が起きているかを判断して施術に入ります。

施術では、自律神経の調整・瘀血の改善・内臓機能の
回復を目的としたツボに鍼を行い、
必要に応じてお灸を組み合わせます。

また、ご自宅でのお灸のケアを指導することもあります。

回復の流れとしては、
最初に「体調が整う」「身体が楽になる」という変化が出て、
その後から睡眠が改善していくケースが多いです。

眠ることが先ではなく、眠れる身体になることが先——という順番です。

埼玉県幸手市のおかだ鍼灸院では、
不眠の背景にある自律神経・血液の滞り・内臓の状態を総合的に診て、施術を行っています。

久喜市・加須市・杉戸町など周辺地域からもお越しいただいています。
ご予約はお電話にてお受けしています。


不眠の改善症例

眠れて安心している女性

当院にはさまざまな背景を持つ不眠の方が来られています。

具体的な経過や施術内容は、症例ページをご覧ください。

※同じ症状でも効果には個人差があります。


FAQ

Q. 不眠で来院する場合、どのくらいの通院が必要ですか?

A. 症状の経緯や背景によって異なります。
比較的軽い状態であれば数回で変化を感じる方もいますが、身体全体がこじれている場合は回復に時間がかかることもあります。
まずは数回の施術を目安にご来院ください。

Q. 鍼を受けた後、だるくなったり眠くなることはありますか?

A. はい、施術後にだるさや眠気を感じる方がいらっしゃいます。
これは交感神経の緊張が緩んできたサインで、身体が良い方向に変化しているときに出やすい反応です。

ただ、不眠でお悩みの方の場合、「今夜眠れるかどうか」を気にしすぎることで、その日は一時的に興奮して眠れなかったという経験をされる方もいます。

これは身体の反応ではなく、気持ちの緊張によるものです。施術を重ねるうちに落ち着いてくることがほとんどですので、焦らず続けていただくことが大切です。

Q. 睡眠薬を飲んでいても、鍼灸を受けられますか?

A. はい、受けていただけます。
当院では、薬の服用状況を確認した上で施術を行います。

施術を続ける中で、薬の量が減っていった方もいらっしゃいます。
効果には個人差があります。

Q. 鍼灸の効果が出てきたら、睡眠薬を自分でやめてもいいですか?

A. 必ず担当の医師に相談してから減らすようにしてください。
施術の効果を感じ始めると、「もう薬はいらない」と感じて、
ご自身の判断で急にやめようとされる方がいらっしゃいます。

しかし、長期間服用していた睡眠薬を突然中断すると、反動でかえって眠れなくなることがあります。

薬を減らす際は、医師の指示のもとで少しずつ調整していくことが大切です。

Q. 不眠以外の症状(胃の不調・動悸など)がある場合も診てもらえますか?

A. はい。不眠と一緒に他の症状がある場合、当院では身体全体の状態を診た上で施術しますので、同時にアプローチすることができます。

おかだ鍼灸院 院長。

東洋医学(脈診・腹診)を中心に、
自律神経の不調や不妊(妊活)のお悩みを
26年以上臨床でサポートしています。

岡田匡史(国家資格・鍼灸師)をフォローする