鍼灸師が教える「口内炎」に効くツボ

患者が先生に口内炎について相談している様子のイラスト ツボ情報

【最終更新日】2026年1月14日
【筆者】岡田 匡史(国家資格・鍼灸師)

口内炎が痛くて、食事がつらいあなたへ

口内炎が痛くて、口元を気にしている女性
  • 食べたり飲んだりするとしみる
  • 疲れると、決まって口内炎ができる
  • 薬を塗っても、なかなか治らない

このようなお悩みで、困っていませんか?

当院でも、腰痛や肩こりの施術のついでに
「実は、口内炎もできていて…」
と相談される方が、意外と多くいらっしゃいます。

口内炎は軽く見られがちですが、
体からの「疲れていますよ」というサインでもあります。


まずはここ!口内炎の痛みを鎮める2つの特効ツボ

必要な方は、ツボの場所や刺激の仕方を動画で確認してみてください。

口内炎のつらい痛みを和らげるために、
まず使いたいツボがこの2つです。

二間(じかん)

口内炎の痛みを鎮める二間の位置

手の人差し指を曲げたときにできる、
第二関節のシワの端にあります。

内庭(ないてい)

口内炎の痛みを鎮める内庭の位置

足の第2指の付け根(小指側)にあります。

この2つのツボは、
口腔内の粘膜の炎症を直接鎮める働きがあり、口内炎のヒリヒリ感を抑えるのに適しています。


繰り返す口内炎を防ぐ「免疫力」を高めるツボ

「治っても、またすぐできてしまう」
そんな方は、免疫力の低下が背景にあることが少なくありません。

その場合は、次のツボを組み合わせて使います。

照海(しょうかい)

免疫力を高めるツボ照海の位置

足の内くるぶしの下、指1本分ほど下に取ります。

曲池(きょくち)

免疫力を高める曲池の位置

肘を曲げたときにできるシワの外端にあります。

大椎(だいつい)

免疫力を高める大椎の位置

首を前に倒したときに出る、
一番大きな骨(第7頸椎)の下です。

これらのツボは、
体の防御力(免疫)を底上げする働きがあり、
口内炎を「できにくい状態」に整えていきます。


なぜ口内炎に「喉(扁桃)」のツボが効くのか?

口内炎と免疫の関係を疑問に思う女性
  • 疲労の蓄積
  • 精神的なストレス
  • 免疫力の低下

鍼灸では、こうしたケースで
「喉」にアプローチすることがあります。

喉には、外から侵入する細菌やウイルスを防ぐ扁桃(へんとう)があります。

ここは、抗体を作る重要な免疫の拠点でもあります。

抗体とは?

自分と違う異物(抗原=ウイルスや細菌など)が体内に入ったとき、それを排除するために作られる対抗物質のこと。

喉(扁桃)の状態が良くなると、
口腔内のウイルスや細菌にも負けにくくなり、結果として口内炎の改善・予防につながります。


自宅でできる!台座灸の正しいやり方

自宅できる台座灸の使い方
  • 台座の裏に粘着テープがついている
  • 皮膚に固定できて、初めてでも安心

台座灸の手順

  1. ツボの位置を確認
  2. 台座灸を貼る
  3. ライターで火をつける

熱いと感じたら、無理せずすぐ外してOKです。
お風呂上がり直後は、皮膚が敏感なので避けましょう。


専門書からの参考(根拠)

<アレルギー性口内炎>
「二間」・「内庭」に施灸(小灸7壮)。頑固なものには、「商陽」・「厲兌」を加える。

※「小灸7壮」とは、小さなもぐさを7回据える方法です。
セルフケアでは、台座灸1回で十分ですよ。

『鍼灸臨床 わが三十年の軌跡』(医道の日本社)


口内炎は「体からのサイン」です

  • 何度も繰り返す
  • なかなか治らない
  • 疲れると必ずできる

このような場合は、
セルフケアだけでなく、体全体を整える視点も大切です。

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